開発秘話
フリルネック社の社長ジェイソン・ホール氏が、オゾン層の破壊によって発がん促進性の強い紫外線量が増えていることを初めて知ったのは、1990年代のはじめごろでした。サーファーだったホール氏は、激烈な紫外線に長時間さらされていることが、すごく気になるようになりました。
そこでホール氏は、サーフィン中や日陰のないビーチでかぶれる帽子を作ることを思いつきました。型紙、生地、ファスナーなどの組み合わせを手縫いでいろいろ試行錯誤した末、ついにできあがったのがフリルネックU.T.E.の第一号だったのです。
作っている間はあくまでもサーフィン用としか考えていなかったホール氏は、とにかく波に巻かれても脱げない工夫で頭が一杯でした。
ところができあがってからあらためて眺めてみると、この帽子はさまざまな状況に合わせていろんなスタイルに変化させられることに気づきました。これなら日光や風から身を守りたいと思っているあらゆる人にピッタリです。その瞬間、「なんで最初っからこの形を思いつかなかったんだろう?」と思ったそうです。
コンセプトのユニークさに気づいたホール氏は、すぐに特許をとって製品化に乗り出しました。これが1995年のことです。以来15年、顧客からのフィードバックをもとにたえず改良を続けています。
実はフリルネックU.T.E.は、オーストラリア軍にも正式採用されて納入されているんです。
ところでフリルネックU.T.E.の顧客第一号は、実は日本人だったそうなんですよ。
ホール氏がビジネスを起ち上げてすぐの頃、西オーストラリアの海岸線に沿って営業活動をしてたときのことです。果てしなく広がる酷暑のグレート・ノーザン・ハイウェイを運転してたら、自転車が走ってくるのが目に入りました。あまりにも暑そうで可哀想に思ったホール氏は、すれ違う瞬間、彼に帽子を投げてやりました。彼は最初攻撃を受けたと思ってすごくビビッたそうですが、ジェイソン氏がバックミラーを見ると、彼が親指をあげて笑っているのが映っていたんだそうです。
そして15年後の今、日本でフリルネックU.T.E.の快進撃が、静かにスタートしようとしてます。
